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リアリスト・サイバーゲーム ~ blue dragon memory in “oroti” (2)

作者:HP-5000氏
備考1:ヒーロー(現時点でカップリング不明)
備考2:ウルフウーマンを撃退した四龍は対抗組織に協力を求める。しかし…

5∞ ∞ ∞
ガキィン!
倉庫の屋上で、俺は在り得ない光景を目にしていた…。
満月が綺麗な夜だった。本来なら、その満月を見て足を止めるところだ。
「うっ!?」
「ふふっ、何だ? 二人も新顔が居たかと思えば、その程度か?」
だが、その満月を背に飛び込んで来る影は、それを決して許してはくれない。
俺は振り落とした剣を、ウルフウーマンの爪で止められると、驚いて声を上げていた。
ウルフウーマン…黒龍から話だけは聞いていたが、恐ろしい強さだ。
バチバチバチッ!
バキィ!
「うぉ!?」
剣が青い電撃を放つ、だがその瞬間にウルフウーマンが体を回転させ、俺の脇腹を蹴る。
黒髪に混じる銀色が、体を包むように靡き、それは見る者を魅了するだろう……。
ドゴォォォォォン!
俺は真横に飛ばされ、何とか体制を立て直そうとするが、間に合わずに壁に激突する。
キィン…ゴォォォォォォォ!
「はぁ!」
「その程度の炎で、私を火葬にするとでも言うのか?」
俺が吹っ飛ばされると同時に、次は赤龍が動いた。
ダガーに発生する炎の渦を、ウルフウーマンの顔目掛けて突き出す。
ガキィン!
だが、それはまたしても爪によって防がれ、炎も握り潰される。
「貰った!うりゃぁぁぁ!」
右の爪を使わせれば、防御の手段は無くなる。
赤龍は囮として左手のダガーを突き出したのだが…。
「ほぉ?ふふっ、いい動きだ…だが…」
ウルフウーマンは、赤龍が右腕を繰り出すと同時に、引いた左腕に付いて行くように、
体を回転させて、それを避ける。
バキィ!
「きゃぁぁ!」
そして、そのまま回転を止める事無く、空いていた左腕で、赤龍の背中に裏拳を放つ。
ガガガガガガガガガッ!
赤龍はそのまま自分の炎に突っ込む形で、地面に激突しながらゴロゴロと転がる。
「赤龍!」
その光景を見て、俺は瓦礫の山を押し退け、剣を片手に構える。
「ん?生きているではなか? ふふっ…案外丈夫だな?」
シュゥゥゥゥゥ……。
回転の摩擦熱で、ウルフウーマンの足元の地面が抉れ、綺麗な顔の横に煙が立ち昇る。
あまりに冷たい目に、俺は一瞬だけゾクリと感じた寒気と共に、隙が出来ていた…。
「だが…もう殺ね」
「うっ!?」
一瞬……一瞬でウルフウーマンは俺の目の前に移動し、次にそれ気が付いた時には、
俺の右目と数センチも違わない距離に、その黒い爪が見える。
ドンッ!
「なっ…こ、黒龍!?」
「しまった…」
ガキィン!
「あまり調子に乗るなよウルフウーマン? 俺の存在を失念しているぞ?」
俺を突き飛ばした黒龍が、銃を振り上げ、その銃口に爪が突き刺さり――。
ズガァァァァァン!
一瞬、目を見開いたウルフウーマンの体が、その衝撃で空中に弾き返される。
「くっ……貴様黒龍! その喉引き裂いてやる!」
「騒ぐな、直ぐ動けなくしてやる」
黒龍の横顔が変化する。強い笑みが消え、その目は全てを飲み込む暗黒色に染まる。
その暗黒の瞳に映るウルフーマンが、背に満月を背負った時、それは聞こえる。
ズガンッ、ズガンッ、ズガンッ、ズガァァァァァ………ン………。
――四発の銃声が、空高く響き渡った。


6∞ ∞ ∞
四肢を打ち抜かれたウルフウーマンが、ドシャと地面に落ちる。
だが……何故黒龍は頭を狙わなかった?
捕虜にするにしても、相手は涙を持たないウルフーマン、情報を話すとも思えない。
「少しは、殺されそうになる恐怖を味わっているか?」
「戯言だな、こうすれば私が少しは反省するとでも思ったのか? ふんっ」
そう言う事か……。
だが、こいつは苦しそうでもなければ、馬鹿にした顔で見てきやがった。
「こいつ! 今直ぐに俺が止めを刺してやる!」
俺はその凛とした表情に神経を逆撫でされると、剣を振り上げる。
「落ち着いてよ青龍! 黒龍が何の考えもなしに、こんな真似する訳無いでしょ!」
「赤龍……」
無事そうな姿で立ち上がっていた赤龍が、俺の行動を言葉で制する。
俺は赤龍の何時もの怒号を聞いて冷静になり、剣を地面に下ろす。
「黒龍、すいませんでした。頭に血が上ってました」
「何よりだ、敵に対してそれだけの闘志は必要だからな」
ニッと不敵な笑みを見せる黒龍に、俺は苦笑いで返す。
「ふふっ……」
だが、俺のその行動が、ウルフウーマンに時間を与えてしまっていた……。
「きゃぁ!」
「なっ、赤龍!」
ウルフウーマンが、赤龍の後ろに移動し、両腕を背中で締め上げる。
同時に、カシャンと赤龍のダガーが地面に落ち、その喉に黒い爪が突き立てられる。
「ウルフウーマン、貴様再生能力を……」
「そうだ、ついこの前完成してな、新たにインプットしておいた」
黒龍もこれは予想外だったのだろう、ウルフウーマンの傷が完全に消えていたのだ。
赤龍の喉には爪が食い込み、今にも突き刺されそうな勢いだ。
チャキッ……。
「動くな!」
俺が軽く剣を動かすと、ウルフウーマンが直に反応した。
「妙だなウルフウーマン? 何故さっさと赤龍を殺さない?」
「…………」
俺もそう思った。そしてウルフウーマンが黙り込んだのを見て、確信を得る。
"こいつは、傷が治っても力が戻ってない"
「赤龍を人質にして逃げようって腹なんだな?」
「へぇ? そうなんだ、でも残念でした! 私は死ぬのなんて怖くないわ!」
赤龍が俺の言葉に続く。
こうすれば、図星を突かれたウルフウーマンの油断を誘えると思ったからだ。
「ふふっ。そうか、怖くないのか?」
「えっ、ちょ、ちょっと……」
「判断ミスだ青龍、こいつはそんな奴の悲鳴を聞くのが大好きだ……」
黒龍は冷静に言うが、俺はそんな場合ではない、今にも赤龍の喉が裂かれそうなんだ!
「や、やだ……止め……」
「何だ震えているではないか? ああゾクゾクする。お前はどんな声で鳴くのだ?」
グッと爪に力が入り、赤龍の喉から少しだけ血が滲み出る。
「嫌ぁぁぁぁぁぁ!」
――ドシュン。
赤い血が迸る。俺の目の前を染める。俺はそれを見て目を見開く、だが――。
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……くそぉ、ついに死んだと思ったわよ」
「せ、赤龍?」
俺の横で、手で首を抑えながら、肩で息をしている赤龍がいた。
じゃあ……。今の血は……?
「矢……? 白い矢……まさか!」
ウルフウーマンの右腕に、三本の白い矢が突き刺さっていた。
コッ…コッ…コッ…コッ…。
倉庫の屋上に繋がる扉の向こうから、地面を蹴る音が聞えてくる。
それと同時に、黒龍の顔に強い笑みが見える。
「麗しきウルフウーマン。貴女もいい声で鳴いて欲しかったのですが?」
扉の闇を照らしながら、その男は笑顔で姿を現した。


7∞ ∞ ∞
白い髪。灰色の目。その声はとても透き通っていて、聞いた者を魅了する力を持つ。
ウルフウーマンに負けず劣らない、綺麗な白い指先。
その左手に握られた、白銀色のボウガンが、月の光に照らされて美しく光り輝く。
四龍最高の実力者にして、組織の最高決定権保持者、並びに、全ての部隊の総括指揮官。
その名は――。
「白龍、まさか貴様が出てくるとはな……これを受けるのも久し振りだ……」
ウルフウーマンが右腕に刺さった白い矢を見て、その腕を肩と水平にして上げる。
シュゥゥゥゥゥゥゥゥ!
三本の矢、その一本が白い光を放つ。
バシュゥゥゥン!
それは爆発すると、銀色の粉が夜空に舞い踊り、ゆっくりとウルフウーマンに落ちていく。
その粉はキラキラと光り輝き、ウルフウーマンを祝福しているようにも見える。
この粉こそ、彼が"銀光雪の白龍"と呼ばれる由縁だ。
それは、一つ一つが超小型爆弾であり、白龍の声に反応して一気に対象を消滅させる。
「遅くなりました黒龍」
白いスーツ姿の白龍は、黒龍と並ぶとそれは絵になる。そして、俺は興奮していた。
「おおっ、おおおおっ! おおおおおおおっ!」
最強と言われたコンビがそこに立っている、興奮しない方が変だ!
「白龍、お前また食事でもしていたのか?」
黒龍……シリアスな雰囲気を壊すようで、なんだが……。
何って言った?
「ええ、上等な白ワインが手に入りましてね。そうだ、どうです? 飲みに来ますか?」
待て! どうして地面に座り込んでいるウルフウーマンをナンパしてるんだ、あんたは!
黒龍を誘うならまだしも……嫌、それよりも本当に食事で遅れたのか?
「素敵……白龍様……」
頬を赤くしている赤龍とは裏腹に、俺は何だか悲しくなってきた。
仮にも、組織の最高権力者が"食事"で遅れたなど、聞いた事もない……。
「断る」
「それは残念」
当たり前だ! どうやったら来てくれると思うんだ! 相手は敵だ! 怪物だぞ!
「では……話して貰いますよ。言わなければ吹き飛ばします」
「……何が知りたい?」
緊張感がまた戻るのがわかる。流石にその辺は百戦錬磨の強者だ。
ウルフウーマンが素直に、それも情報を話そうとしているのが、それを物語る。
「本部の場所」
「ふざけるな」
眩しい笑顔で言った白龍に、ウルフウーマンがあっさりと言い返す。
当然だ。どこの世界に、自分の組織の場所を言う悪人が居る? それも幹部クラスだぞ?
「では仕方がありません。吹き飛んで貰います」
「残念だが、それは無理な相談だな」
「っ!? 白龍! 早く爆発させて下さい!」
ビュンと言う音がして、動けなかったはずのウルフウーマンが、反対側の倉庫の屋根に.
飛び移るのが見えると、俺は急いで白龍に叫んでいた。
「参りましたね、距離が遠すぎて無理です」
「あんたなぁ!」
笑顔で言っている場合じゃ無いんだよ! 思い切り逃げられてるじゃないか!
「ふふっ、ふふふっ。あははははははっ! 白龍! お前は本当に変な奴だな!」
「おや? いい笑顔も作れるではありませんか? その方が随分可愛らしい」
嘘だろ……?
吃驚するぐらいの笑顔だった。
あの冷徹なウルフウーマンが、腹を抱えて笑っていたのだ。
「ふんっ……今にその綺麗な顔を引き裂く、覚悟していろ」
だが、その顔はまた直に、凛とした表情と、冷たい視線を取り戻す。
そして、ウルフウーマンは闇の中へと姿を消した。
だがしかし……どうやったらあそこまで追い込んで、逃がせるんだ?
不思議でしょうがない……。
「素敵……白龍様……」
「君が赤龍ですか? どうです? 今夜食事でも、上等なワインが手に入りまして……」
俺は赤龍をナンパし始めた白龍を見て、その日が最悪の運勢だろうと決定付けた。


8∞ ∞ ∞
ピピピピピッ!
「熱は無いようね、打撲が少し多いけど……大丈夫ね、戦闘に支障は無いわ」
「ありがとうございます」
俺は今、本部地下にある白魔道部隊第一病棟に来ている。
ウルフウーマンとの戦闘で、体中激痛が走っていたからだ。
目の前で体温計片手に診察してくれているのは、通称"ドクター"で知られる女性医。
白魔道部隊の隊長でもある人だ。
「赤龍はどうしたの? あの子、火傷や出血もあるって聞いてたけど?」
「白龍にナンパされて、そのままくっ付いて行きました。ふぅ…」
そう説明すると、俺は今日散々な目に遭った事を思い出し、軽く溜息を付く。
そして、同時に後悔する事になる。
バキッ……。
「へぇ? 白龍に連れられて……それは、それは……」
「うっ……」
ドクターが見事に手にしていた電子体温計を、指先でへし折る。
更には掛けている細長い眼鏡が異様な光沢を放ち、綺麗な黒い瞳が見えない。
少しだけウェーブした茶色を帯びた髪が、肩の後ろで少々上下に揺れている。
そう……ドクターは人妻だ、勿論誰か旦那なのか言うまでも無い。
「青龍君、ついでにマッサージとかしてあげようか?」
「け、結構です! 俺、これで失礼します!」
ウィィィィィン。
俺は大慌てで、にこやかに言ったドクターから逃げるように、部屋から出る。
ドクターが俺を"君""ちゃん""さん"など付ける時は、相当怒っている時なんだ。
マッサージにも相当気合が入るに違いない、命に関わる。
「白龍のせいで戦闘不能になるのは御免だぜ」
「私が何です?」
俺は再び凍りつく、隣に思いっきり白龍が立っていた。
さて、どうしたものか……様子からすると、妻に会いに着たんだろうが……。
今入れば凄い事になりそうだ。と言って白龍に味方しても、ドクターに睨まれる。
ドクターに味方しても、白龍は一応上司、どちらにしろ俺には最悪な状況だ。
ウィィィィィン。
「麗しき私のドクター、今日もお前の為に眩しい笑顔を……」
ああ……何て考えている内に、白龍が中に……。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁくぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅりゅぅぅぅぅううううう!」
扉が閉まった部屋の中で、物凄いドクターの声と、ガシャガシャと轟音が鳴っている。
死んだかな……?
ウィィィィィィン。
息を呑んで聞いていた俺は、自動ドアが開いたのを見ると、ギョとした顔でそれを見る。
「は、白龍……さん? 大丈夫ですか?」
「取り合えず青龍、話があるので私の部屋に行っててください」
スーツの至る所に、メスや注射器が刺さっている姿で出てきた白龍が、笑顔で言う。
ウィィィィィィン。
そして、再び中に入って行った。
減給決定……だよなたぶん。
うん……たぶん、絶対減給だ。


9∞ ∞ ∞
「お前もドクターに浮気がばれて減給に? お互い頑張ろうな……」
俺は白龍の部屋、地下司令室に着くと、既に部屋にいた赤龍を哀れな目で見る。
「はぁー? 会うなり行き成り何言ってるのよあんたは?」
どうやら違うらしい……。赤龍は何の事かわからない様子でいる。
ウィィィィィン。
「これで、四龍全員揃いましたね」
そして、黒龍と共に入ってきた白龍を見て、俺は直に気を引き締める。
これが、初めて四龍全員揃って行う会議だと理解したからだ。
ピッ!
「このデータを見てください」
モニター横でリモコンを操作する白龍に言われると、俺はその内容を凝視する。
デスサイドキャッスルの活動内容及び、それを阻止した俺達の戦績を表すものだ。
「阻止率……えっ!? ご、五十パーセントにも満たないんですか!?」
赤龍が叫ぶ。敵の動きが激しくなっているのだ。だが、流石にこの戦績は酷過ぎる。
「問題ですね。俺達四龍の部隊、四つで分けても二十パーセントにも満たない」
「そうですね青龍、それも阻止出来る確率が高いのは、私達四龍が直接動いた時」
ウルフウーマンのような敵がいた場合、四龍が居ない部隊で阻止出来る確立は低くなる。
四龍に数えられる俺や赤龍でさえ遊ばれていたんだ。無理に決まってる。
「では、今度は此方のデータを見てください」
ピッ!
「あっ! 凄い!」
赤龍が最初に声を上げる。
俺も驚いて声が出なかった、先程と同じデータを現す内容がモニターに表示されている。
その阻止率、何と九十八パーセント以上。ほぼ百パーセントの内容だった。
「ほう……これはまた……白龍? このデータは?」
「格闘家部隊の戦績です」
黒龍も流石に感心した様子で、煙草の火を消しながら言う。
本来、四龍が請負う部隊は俺の重剣士、赤龍の軽剣士、黒龍の銃撃士、白龍の弓闘士。
この四つしかない、格闘家は確かにリアリスト・サイバーゲームで選べる職業だが、
その部隊が実際に存在すること事態、俺は知らなかった。
「皆さん知らないのも無理はありません、この部隊は私がまだこの組織に入った時、
四龍の制度が出来る前に存在した、第五の部隊なのです」
「第五の部隊? ですが、活動を見た事がありません」
「この部隊は戦いに自分の体を直接使うと言う理由から、既に廃止されいます」
俺は白龍の答えを聞いて、ん?と頭を捻る。体を使うのは、俺達も同じじゃないのか?
「こう言う事だ、俺や白龍の攻撃は遠距離、青龍は中距離、赤龍は近いがその気に.
なれば、ダガーを敵に向って投げ付ける事が出来る……だが」
「完全に密着状態でしか、敵にダメージを与えられない」
黒龍の言葉に、俺は気が付いて最後に付け加える。
「その通り、それが災いして部隊に入団する者が居なかったのです」
当たり前だ、相当の使い手ならともかく、相手は殆どが格闘を得意とする半獣人間。
幾ら体を武装しても、恐怖があれば対応が一歩遅れるからだ。
「少数ですが、部隊に入団した者達が存在しました。それを隊長となる筈だった男が、
当時の組織のトップに掛け合い、格闘家だけの独立部隊を作り上げたのです」
白龍以外の全員が絶句した。消える筈だった部隊を、たった一人の男が強大な組織に.
掛け合ったなど前代未聞だ。
「そして、何時の間にか彼の部隊は、私達の組織に対抗出来るまでに成長してしまい、
今では殆ど立場が逆転しています」
「立場が逆転? えっと……戦績の事ですか?」
「違うな、端的に言えば金だ。支援する側と、支援される側が反転したと言う事だ」
「正解です黒龍、情けない話ですが、今この組織の維持費は、彼の組織からの支援.
に頼っています。そこで突然ですが、青龍赤龍の二人に指令を出します」
格闘家部隊を束ねる男に会って、組織に戻るように説得してください。
これ以上大きくなると、敵の組織壊滅後、新たな敵になる危険も大きいからです。
共通の敵が消えた後、支援を打ち切られればどうなるか……わかりますね?
これから支持する場所に、格闘家部隊のアジトの場所を示す案内人が居ます。
彼の組織の合言葉になるコードネームは……。
――血溜まりのオロチ。


10∞ ∞ ∞
ブォォォォォ!
俺達は、白龍の指令を受けた後、何処かわからない偏狭の地へ来ていた。
周りは荒れ果てた荒野で道も悪く、車がガタガタ言ってやがる。
まったく。こんな所に住む奴は相当な変わり者だろうな……。
キィ!
「青龍様、赤龍様、目的の場所に到着しました」
「ご苦労、俺達が先に下りる。残りの奴らは後に続け」
ガチャ……。
俺は車のドアを開けながら、中に居た数人の剣士に言う。
そして外に出て直、俺は言葉を失う事になる。
「こんにちは。貴方達が青龍と赤龍ね? よろしく……ん?」
サワッ……。
俺と女の間に風が吹く。
健康的な小麦色の肌、ツインテールの栗色の髪、少し切れ長なその視線。
俺は二十二だが、少し年下だろうか、顔にあどけなさがある。
だが、その姿は大人のキャリアウーマンが着るようなスーツ姿だ。
だがしかし……可愛い……。
ハッキリ言おう、一目惚れだ、俺は速効でこの女に惚れた。
「……あの? 何か?」
「ちょっと! 青龍! 後つっかえてるわよ!」
「……っ!? あ、ああ……」
女が不思議そう首を傾げていると、後ろから赤龍の怒号が聞え、俺は直に車から降りる。
それと同時に、赤龍と並んだ俺の後ろに、部下の剣士達が一列に並ぶ。
相手の方は一人……護衛はなしだな……しかし、こんなか弱そうな子が案内役か……。
「私はALと言います。よろしくね!」
「っ……」
待て待て、何故そんなに可愛くポーズを決めて自己紹介する? 赤龍は絶句してるが、
俺は卒倒しそうだぜ……。
「あれ? 乗りが悪い人達ね?」
「そう言う問題じゃないと思うわよ……私が赤龍、よろしく」
「青龍だ……よろしく。それでALと言うのは?」
「アームレフトの略、私こう見えてもオロチ様の左腕、ちなみに戦闘要員」
待て……行き成りにこやかに言ってるんじゃねぇよ。オロチって言うと、格闘家部隊を.
束ねる男だな? で? この子が戦闘要員?
……………悪いが全然見えない。
「ところで、その後ろの人達は?」
「あ、ああ。俺の部下だ、護衛の為に一応……」
バチィン!
その瞬間、俺は何が起きたのか、さっぱりわからなかった。
わかったのは、左頬に痛みを感じたのと、何時の間にか俺が横を向いていた事。
その視線の先にいる赤龍が、口をポカンと開けていた事。
そう……俺はALのビンタを食らっていたのだ。
「オロチ様の条件聞いてました? "二人だけで来い"でしたよね?」
「あ、あんたね! だからって殴る事…」
「落ち着け赤龍……悪いのはこっちだ……」
俺はその場から移動した様子の無いALを見て、放心気味に言う。
この俺が、まったく反応出来なかった……。
「わかればいいのよ。じゃあ一応、合言葉を聞こうかな?」
「ち、血溜まりのオロチ?」
鼻頭に左手の人差しを突きつけられると、驚いた顔で赤龍が答える。
「よく出来ました! じゃあ二人だけ乗ってね」
「えっ!? ちょ……ちょっとまっ」
「うおぉ!?」
バタンッ!
ALが可愛くポーズを決めたのを見ると、俺達は行き成り高級車に押し込まれ…。
ブォォォォォォ……。
そのまま、車は走り出した。
後ろを見ると、呆然と立ち尽くす俺の部下達だけが見えた……。


11∞ ∞ ∞
ブォォォォ……。
「もう少しで着きますからね。ふんふんふーん……」
ALが楽しそうに、鼻歌を歌いながら車を運転している……んだか。
ここは何処だ?
猛スピードで走り出し出したかと思えば、何時の間にか、辺りがアスファルトで囲まれる.
場所に着いていた。
何とか来るまでの道順は覚えているが、ここまで来るまでの物凄い荒々しい運転で……。
「うぇ……酔った……気持ち悪い……」
赤龍程ではないが、俺も少し気分が悪い……。
戦闘訓練を受けている俺達がこうなるんだ、相当酷い運転だった……。
それはさて置き、俺はさっきから不思議でしょうがない事がある。
「ふぃ……相変らずオロチ様の屋敷は広過ぎね。全然屋敷が見えないよ」
ALが流石に疲れた様子で言う。これは屋敷の中なのか? それにしては…。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!
「うっ、嘘? 何あれ?」
「戦車だ、今頃気が付くなよ……」
もう何が起きても驚くまい、車の横を何度も戦車が通り過ぎているのだ。
それだけではない、なにやらミサイルを搭載した車何かも見える。
オロチと言う男は世界的軍事力でも手にする気なのか?
「AL……オロチはどんな男なんだ?」
「…………会えばわかるよ」
急にALの空気が変わる。
フロントミラーに映るその顔が、一瞬だけ怪しい笑みを見せていた。
∞ ∞ ∞
「ねえ? 青龍……白龍の話では、格闘家部隊って少数だったのよね?」
「ああ……そうは見えないな、全員が戦闘要員でないにしても……」
屋敷着いて、俺達は目を丸くしていた。
広い屋敷の中に、まるで学校でもあるのか? と言うほどの人が居るからだ。
しかも……。
「あのAL? ここには男性は居ないのかしら?」
「居ないよ? 女の子ばっかり」
「うっ、やっぱり……青龍! オロチって女好きよ! 襲われたらどうしよう!」
赤龍、お前の言い分は前者だけ納得しておこう、確かに周りは女だらけだからな。
…………本当にオロチとはどう言う男なんだ?
「ここだよ。オロチ様! 連れて来ました!」
コンコンッとALが扉を叩くと、中から"ああ、入れ"と言う声が聞こえてくる。
その声を聞いて、俺と赤龍の表情が硬くなり、緊張感が増す。
これから終に、この壮大な組織を束ねる男に会うのだ。覚悟は必要だ。
ガチャ……。
「ああんっ! だめぇ! イクゥ! 私イッちゃぅ!」
「…………………………」
取り合えず……扉を閉めてもいいだろうか?
何故? こんな時に? 嫌……それ以前に何をしてる?
何故? 扉が開いて女の喘ぎ声が聞えてくるんだ? で、ALは普通な顔してるし……。
取り合えず……扉を開けた瞬間に赤龍はその名の如く、頬をボッと真っ赤にして……。
「きゃっ!」
と顔を覆ってしまった。
裸の女がソファーに座らされているあげく、後ろから両足を抱えられるようにして、
オロチのそれを、思い切り飲み込んでいるのが見える。
「イクッ! イクイクイクイクッ! もう駄目ぇ! 許してぇぇぇぇ!」
「何してる? 座れよ?」
「ひぁ! 駄目…あぁぁぁぁ! 凄いのぉ! ああんっ! イっちゃう!」
出来るか……。
俺達の目の前で、女を抱き上げてソファーに誘ったオロチを見て、俺は心の中で呟いた。


12∞ ∞ ∞
白龍と同期と言うからには、年相応の顔をしていると思えば…。
黒龍白龍にしても、全盛期の奴らはどうなってるんだ? 皆、童顔なのか?
「これが白龍が提案する、今回の締結についての書類…」
ズプズプッ……。
「ひゃぁ! ああ…ああっん! あんっ!」
「成る程、俺の部隊に帰ってきて欲しいわけだ」
オロチが片手に書類を持ちながら、大理石の机に女を押し付け、後ろから入っていく。
「ああ、それで条件としては……」
ズッ! ズッ! パンパンッ……。
「んぁぁぁ! イク! もう駄目! もう…んぁぁぁ!」
オロチがゆっくり前後に動く度に、女が俺の目の前で首を振って悶えている……。
「ふ…ん、大体理解したが。にしても……あの当時は俺達に酷い扱いをしておいて、
今更帰って来いと言われてもな。ふぅー」
首を振って面倒そうな顔をするな、そして腰の動きを早めるな。
「ひぁぁ!? な、何ごれ? 凄ずぎ……あっ…あ…あ…ひゃう! あああああっ!」
パンパンと言う音が早くなるに連れ、女の尻の肉が、後ろから前へと、波打つのが見える。
更には、俺の顔に少しだけ女の唾液が飛んでくる。
「ゴクッ……す、凄い……こ、こんなになっちゃうんだ……」
赤龍? 体を丸めてまで見るものか? 恥ずかしいなら見るなよ、顔真っ赤だぞ?
さっきまで顔覆ってただろ? その様子じゃ処女か?
「ふざけるな。そう白龍に伝えておけ」
「…………………てめぇぇぇぇぇ!」
ダンッ!バサバサッと、書類を放り投げられると、俺は机を殴り、立ち上がる。
「ああ? 興奮して盛ったか? だが、これは俺のだぞ? 隣の女で我慢しとけ」
「ひっ!? 青龍まさか!」
「誰がお前みたいな性悪抱くか!」
ガッ!自分の体を抱くようにして身を引いた赤龍に言うと、俺はオロチの胸倉を掴む。
「こんなふざけた話し合いがあるか! こっちは誠意を持って来てるんだぞ!」
「放せよ木偶の坊」
黒い髪、その中に隠れた青い瞳が、一瞬赤く染まったように見える。
刃金のような切れ味を見せるその声は、俺の体を直に硬直させ…そして。
「せ、青龍!」
赤龍が心配そうに俺に駆け寄ってくる。
俺は完全にオロチの殺意の篭った気迫で、その場に両膝を付き、体中から汗が吹き出た.
のがわかる。
――息が出来なかった。
「その程度で良く青龍の名を持ってるな? 情けねぇ奴だ」
「あっ、も、もう許して……もう無理……んぁぁぁ!」
ブチュ…と言う音がして、女がまた悶え始める。
オロチが右手上げると、肩で息をしていた女の背中に添え、再び中に入っていく。
チリッという音がして、俺はその音がする方向を見る。
「ひやぁぁぁぁぁぁぁ! だべ! もうだべ! おがぎぐなじゃう! んぁぁぁぁ!」
チリチリと音がする度に、押し付けられた女の胸が、大理石の上、下、に移動させられ、
ムニムニと形を変える。
オロチの右手は、薬指と小指が鉄で出来ていた。
それが、オロチが女の中を荒々しく行き来する度に、ぶつかって音を出しているのだ。
パンパンパンパンパンパンパンッ!
「っ……きゃ、きゃぁ……あうっ…あ…ひゃ…ひゃぁぁぁぁぁああああああああ!」
女がもう絶頂に来たのだろう、オロチが女の両腕を掴んで後ろに引張ると、抑制されて.
いた胸が汗と共に弾け飛び、重力に逆らって何度も反り返る。
そして……女が達するその目前だった……。
ミシミシッ……。
「くくくっ……ふはははっ! はーははははははははははははっ!」
オロチの笑い声が高く響き、俺達はそのまま声を失った。
「イクゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ! うぁぁぁぁ……」
シュゥゥゥゥゥゥゥ……。
絶頂に達した女が体を最高まで仰け反らせ、体からは所々から湯気が立ち昇っている。
女が……俺達の目の前で、怪物に変身していた……。
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