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リアリスト・サイバーゲーム(リュウ過去編・後編)

作者:HP-5000氏
備考1:格闘家×謎の女
備考2:共に暮らすようになった謎の女。しかし彼女は‥‥。(→前話

「すいませんでしたぁ!」
次の日俺は、昼の休憩にで事務所に入るなり、土下座していた。
「成る程な、それで禁止事項を破った訳だ」
「俺も何とか自制しようと思ったんですけど!」
女の味は一度思えると、練習にも試合にも身が入らない、だからご法度。
その掟を破った時点で、今日一日の練習に身が入らないのは、わかっていた。
だが、朝ベットの隣で寝ている女を見た時、昨日の事を思い出しそうで、また同じことを繰り返しそうで怖かった俺は、練習を逃げ場にしたのだ。
大好きなボクシングを逃げ場にした時点で、俺はボクサー失格だった。
「まぁ顔上げろ、別に怒りゃしねぇよ」
「で、ですけど!」
「禁止事項を破られるなんてのは、俺のトレーナー人生では良くある事だ、逆にそこまでされて何もしない奴の方が、俺は怒りたくなるぜ!」
わはははははっ! と豪快に笑うと、リュウジさんは俺をソファーに座らせる。
「それにな、昨日より今日のお前のパンチに切れが出てたぜ」
「そんな筈は……」
ある訳無い、一日中あの女の事を考えていたんだ。
もしかしたら帰った時、あの女がまた居るかも知れない、そう期待ばかりしていたんだ。
「怒りで肩に力張るより、他ごと考えた方が力が抜けて、いい事もあるってこったな」
「リュウジさん……」
「のめり込み過ぎるなよ、骨抜きにまでされると支障が出る」
「リュウジさん?」
リュウジさんが立ち上がったと思うと、急にドアを開けて俺を見る。
俺は何の事かわからないから、暫く目を丸くしていると、リュウジさんが口を開く。
「好きなんだろ? 早くしねぇともう会えなくなるぞ」

リュウジさんの言葉で俺は、何かのスイッチが入ったかのように、走り出していた。
「はっ、はっ、はっ…」
俺は走った、リュウジさんに言われるまで気が付きもしなかった。
昨日のあの感覚が忘れられなかったんじゃない、あの体を求めていた訳じゃない。
あの女を……俺は、あいつ自身を、心も全て含めて望んでいたんだ。
性欲だけで動いていると思われても構わない。だがそれでも、俺はあいつが……。
俺はマンションの扉を開け、あいつの顔を見たいと願いながら中に入る。
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……」
あいつは居なかった。
唯虚しく俺切れた息だけが聞える。
俺が見たかったのは、あいつが消えた後の、ベットの乱れた名残の跡じゃない。
俺が聞きたかったのは、こんな大きな俺の泣き声じゃない。
俺が感じたいのは、あいつと言う……。
「まったく、煩い男だなお前は」
そうだ……俺が聞きたかった…の…は?
ゆっくりと振り向いた、また思考が全部飛んで、俺は自然と体が動いていた。
凛とした顔。強い口調。囁かれた声。
俺が抱きしめているこいつ、こいつに俺は会いたかったんだ。
「どうだ? 何ともないか?」
俺の体を抱きしめ返し、こいつは何か言ってる。
何を言ってるのかは興味はない、俺はその声が聞ければ、それでいい。
「何ともない訳無いだろ」
「っ! 放せ!」
俺の苦しそうな涙混じりの声を聞いて、こいつは急に俺を突き飛ばした。
俺は暫くよろめくと、前を見る。
「何だ……。何ともなさそうではないか? ふふっ。脅かすな」
こいつが、俺の前で始めて嬉しそうに、少しだけ微笑んだ。


そうして、俺達は何時の間にか一緒に暮らし始めた。
「何だ? 私の顔に何か付いているのか?」
「いや、綺麗だなと思って」
「ふんっ。戯言だな」
黒いスーツは相変らず、ミニのスカートをあまり穿いてほしくないが、どうやら仕事場の規定でそうも行かない、と言う事だった。
だが、俺が知ってるのはそれだけ、こいつが何処で何をして働いているのかさっぱり知らない。最初の内は、俺もそれが知りたくて堪らなかった。
だが不意に思った、こいつは毎日必ず帰って来る、それで俺には十分だ。
「今日は何処へ行くのか訊かないのか?」
「別に興味ねぇよ」
「お前は変な男だな? あれ程聞きたがっていたのに、お前は………」
急にこいつが黙り込んだ、何時もは少しだけ憎まれ口を叩いて、直に出て行く。
暫く悩むように握った右手で口を隠していたこいつは、急に口を開く。
「お前、名前は何と言うのだ?」
その時初めて気が付いた、もう何日も一緒に過ごしているのに、俺達は互いの名すら、知らなかったのだ。
「リュウだ。ヒサノ=リュウ」
「リュウか、リュウ、リュウ……」
こいつは急に瞳を閉じると、何度も俺の名前を呟く、そうして暫くして顔を上げる。
「よし、憶えた。それにしても強そうな名前だなリュウ?」
「強いぜ! 何てったって俺はこの手で世界を掴む男だ!」
名前を呼ばれて俺は嬉しかった、そして腕を振り上げて格好良く見せてみる。
「名前と強さは比例しないものだな? 負け続けているそうではないか?」
「うっ! 厳しいなおい……」
「そうそう、その顔を見なければ朝という感じがしない」
俺が少し困った顔をすると、こいつは何時ものように、満足そうに出て行こうとする。
「お前の名前は?」
「私の、名前……?」
急に声を掛けられて、ドアのノブを掴んだこいつの手が離れ、不思議そうに振り向く。
何か悪い事を言ったのだろうか? 当然自分も訊かれるとわかっていて、こいつが俺の名前を訊いて来た、とばかり思ってたんだが。
「何故そんな事を訊く?」
「そりゃないだろ? 俺だって好きな相手の名前を知りたいぜ?」
「好き? この私を?」
凛とした顔が一瞬驚いた顔になる。
何だよその驚いた顔は? まさか、お前は俺の事を何とも思ってないのか?
と言う嫌な思考が過ぎるが、俺は首を振ってそれを掻き消す。
「何だと思う?」
「お前の名前か?」
こいつが俺の嫌な思考を、更に掻き消す手助けをしてくれた。
俺は腕を組んで考え始める。綺麗だからレイか? ありがちだな、ミカ、は俺のお袋の名前だし、う~ん。
「答えないなら、もう行くが?」
あのなぁ、問題だしたのはそっちだろ? まったく何時もと変わらず凛として……!
「リン」
「リ…ン?」
間違ったかな? そりゃそうだ、適当に言ったんだからな。
「リン、リン…か」
まただ、また俺の名を呼んだ時のように、こいつは何度も呟いてる。
「ではそれでいい、私は今日からリンだ」
「はぁ? あのな、馬鹿にするにも、んっ!?」
流石に怒ろうとしたが、キスでそれを止められた。
俺もそれに答えて熱いキスで返す。
「ん…ふふっ、リュウは素直で可愛い奴だな」
「う、煩ぇな」
「リュウ。世界、掴めるといいな」
リンは俺の腕から離れると、何時ものように身を翻してドアの外に消える。
「ありがとな、リン…」
本当は面と向かって言いたかったが、俺は暫く動けなかった。
だから数分後、決意を新たにドアに向ってそう呟いていた。


「やりました! ヒサノ=リュウ! またも一ラウンドノックアウト勝ちです!」
アナウンサーが興奮気味に話すのが聞こえる。
あの決意の後、俺は負け知らずの全試合一ラウンドノックアウト勝ちの快進撃。
それはマスコミを湧かせ、俺は一躍有名人になり上がっていた。
「よぉし! よくやったぞリュウ! これで世界タイトルの切符を手にしたぞ!」
セコンドで見ていたリュウジさんが、俺を高らかに抱き上げる。
そうだ、次の試合に勝てば俺は、全てを手に出来る。世界をこの手に……そして。
「結……婚……?」
「ああ! 次の試合で俺が世界を手に入れたら! そしたら結婚してくれ!」
俺はリングから降りると、控え室の前にいたリンに叫んでいた。
「私が、リュウと結婚?」
「ああ! 俺とリンが結婚するんだ!」
俺はリンの体を強く抱きしめた。その時、初めてリンの体が震えているのがわかる。
「そう言う事は、勝利してから、言う、ものだ」
リンが俯いていた、何かに耐えるように震えていた。
俺は、その震えが喜びから来るものだと、そう信じた。
そして……俺は勝った……。
そして手に入れたんだ、リュウジさんが言っていた、その後に望む物を……。

「結婚は出来ないっ!? 何でだよ!」
「私が何時、リュウと結婚するなどと言った?」
「だってお前っ…」
言ってない。
確かにそうだ、俺はリンに一方的にプロポーズしたが、リンの口から返事を聞いた訳じゃない。
じゃあの震えは一体なんだった? あの喜びに満ちた笑顔は何だったんだ?
「ふざけるのも、いい加減にしろよ!」
俺はリンの両肩を掴み、何時の間にか壁にその体を押し付けていた。そして声を失う。
何時も表情を崩さないリンが、震える声で怖がるように顔を背けている。
「リュ…ウ…」
リンが俺に名を呼ばれてビクンと体を震わせる。
俺は優しく、リンを抱き抱え、ベットにゆっくりと運んだ……。
「ああっ、あぅ…リュウ…あんっ…ああっ…許してリュウ…」
「リン。大丈夫だ、優しくしてやる」
俺はリンを裸にすると、その乳房に優しく舌を這わせる。舌の先で何度もそれを左右に転がし、少しだけ押し付け、そしてもう一度吸い、唇で甘く噛んで放すを繰り返す。
「きゃふっ! んんっ…あふぅ! リュウ…リュウ…」
吸われる毎にリンは甘い声を出し、転がされる度に顔を左右に振って悶える。
そして何度も俺の名を呼び、愛しそうに俺の顔を見る。
「ひやぁぁぁぁぁ!」
リンが甘い叫びを上げる、リンの中に指を一本居れ、中を掻きだす様に何度も動かす。
クチュクチュクチュ。プチュクチュチャ。クチュクチュ。と音が出る度にリンの中から溢れんばかりの蜜が、俺の指を伝い、ベットに溜まって行く。
「ああっ! あんっ! あふっ…リュ…ウ…私は…もう」
「リン、ああ…わかった」
俺は指をリンから抜くと、ブチュと言う音が響き、抑制されていた蜜が流れ出すのが見える。それを見ながら、俺を静にその中へと導いて行く。
「ひっ、ひやぁぁぁぁぁぁあああああ! くぅぅぅぅんぁぁぁぁぁぁ!」
ズッ…という音と共に、俺はリンが立てた両膝に手を添えると、優しく動く。
「あんっ! うわぁん! きゃふリュ、あっうウ、ああんっ! ひうぅぅぅぅぅ!」
ズプズプとリンの中を俺が行き来する度に、リンは体を捻り、何度も首を振り、悶える。
体を捻る度に、その美しい白い胸が、何度も左右に揺れ、上下に暴れる。
「きゃぁ! あうぁぁぁ! きゃ、きゃぁん! ああんっ! リュゥゥゥゥ!」
リンが堪らなくなった様子で体を起こし、俺の胸板に顔を埋め、泣き声のように叫ぶ。
「リン!」
「っ……んぁ、んぁあぁぁぁぁあぁぁぁあぁぁぁあぁぁあ! リュゥゥゥゥゥゥゥ!」
俺はリンの両腕ごと抱きしめると、腰を何度も突き上げ、リンは身動きが取れないまま、体を仰け反らせ、俺の胸板に押し付けていた胸が、ブルンッと弾け出す。
ドックン。
「ひっ、くはっ、あう…あ、あうぁ、んぁぁぁぁああぁぁぁきゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
リンは俺が深く付き入ってきたのを感じ、両目を見開いて一瞬声を詰まらせると、次にドクドクと俺の脈打つ共鳴するように、ビクッ!ビクッ!と何度も身震いする。
「リュ…ウ…」
「リン……」
リンは俺の胸に顔押し当て、達して気を失う最後の瞬間まで、俺の名を呼んだ。
俺はリンの頭に優しく右手を添えると、その体を何時までも強く抱きしめていた。


あの夜から五年の月日が流れていた。
結局俺達は、あのままの関係を続けていた。唯変わったのは、俺がボクシングを引退し、リュウジさんの事務でトレーナーを始めた事だ。
そう、変わったのはそれだけだった……。
最初はまったく気にしなった。リンは何時までも美しく、夜は俺を満たしてくれる。
何時までも変わることが無いと思っていたが、最近俺は気が付いた。
「リン…? お前は何者なんだ?」
そう、変わらな過ぎたのだ。
幾らリンが綺麗だと言っても、もう五年も経つ、俺の顔立ちも子供臭さが抜け、大人びて来ている。
だがどうだ? リンの綺麗な肌、流れる髪、しわ一つ無い顔立ち。
俺は徐々にリンを疑い始めていた……そして。
「ん? また事故か、最近良く見るな」
「そうね」
その日、俺はリンと二人でデパートに買い物に来ていのだが、人だかりが出来ているのを見ると、二人で野次馬に入っていった。
ここ数日、何故か事故の現場を見る事が多くなった。それも、車に跳ねられて無残な姿の遺体、屋上から飛び降りると言った気持ち悪い物ばかりだ。
「うっ、やっぱり見なきゃ良かったな」
俺はその光景を見て顔を背ける、若い男だった、周りの話を聞くと、屋上からデパートの屋上から落ちた、と言う事だった。
「ふふっ」
俺は凍りついた、顔を背けず、その遺体を見て居れば良かったと後悔した。
リンが、その無残な遺体を見て、さも嬉しそうに、冷たい笑みを見せていたからだ。
そして俺はその夜、終に決意した。
「リン…? お前は何者なんだ?」
「何がだ?」
マンションの入り口の前で、俺はリンと向かい合って話していた。
「お前は何だ? 本当に人間なのか?」
「何が言いたいのだ?」
リンの目付きが鋭くなる。凛とした表情に影が差す。不敵な笑みが見える。
「う、うぁ…うわぁぁぁ!」
「そうか、今日は満月だったな。抜かったな…」
俺は見てしまった、雲が開け、満月を背にしたリンの影を。
マンションの壁に映ったその影は、人間のそれではなかった。
それはあまりにも禍々しい、巨大な怪物の影だったのだ。
「何だ? どうしたリュウ?」
「りゅ、リュウジさん?」
すっと満月が隠れると同時に、俺は尻餅を付いたまま、後ろを見上げる。
買い物の帰りか、そこにはリュウジさんが不思議そうに俺を覗き込んでいた。

「お? リンちゃんも一者か? 今夜も二人で熱い夜を交わすのか?」
幸せ物めが!と言うと、腰が抜けた俺に冗談交じりの顔を見せ、リュウジさんはリンに近寄る。
「リンちゃんも大変だろうな? こんな男の面倒見てよ」
「そんな事は無い、毎日が楽しくて仕方がないからな」
「出来てるなぁ! リュウにはまったく勿体無いぜ!」
バンバンと、リュウジさんはリンの肩を叩く。
俺はその和やかなやり取りを見て、リンの先程の影が見間違いなのではないか?
そう思った。嫌、そう心から願った。
「だが、その楽しい時間も今日で終わりらしい」
「ん? おいおいリンちゃん? 何時もリュウで遊ぶのはいいが、俺は家内持ちだぜ?」
リンは急にリュウジさんの体に抱きついた。
リュウジさんはリンのいつもの悪い冗談が出たのだと、そう思ったのだろう。
ミシッ…。
だが、次の瞬間、俺もリュウジさんも、その言葉に偽りが無いの事に、嫌でも気が付く事になる。
ミシミシミシッ…。
「う、うぉ、り、リン…ちゃん? 何を…」
「見ているかリュウ? 私の正体を知りたいんだったな?」
声が出なかった、リュウジさんが急に背中を仰け反らせ、苦しい顔を見せた次の瞬間。
バキバキバキバキバキバキバキバキバキバキッ!
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
物凄い音がした。耳を塞ぎたくなるような不快な音、それを同時に聞えた悲鳴。
「りゅ、リュウジさぁぁぁぁぁぁぁん!」
「…………」
俺が叫んだ時には、リュウジさんは口から泡を吹いて、リンの腕の中で体を反対側に、くの字に曲げ、白目を向いていた。
ドサッとリュウジさんが俺の目の前に倒れこむ。俺はその光景が信じられなくて、頭を抱えて叫んだ。
「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「いい悲鳴だなリュウ。ゾクゾクする、ああ、この快感が堪らない…ふふっ」
自分の両腕を見て、リンは今までに見せた事が無い甘い視線を送って来ていた。

「お前にだけは知られまいと、注意していたのだがな」
俺は近づいて来たリンから逃げるように、背中を向けてその場を走り去ろうとした。
「何処へ行くのだリュウ?」
無駄だった、振り向いた瞬間、人間の跳躍では考えられない動きで、リンは俺の頭の上を跳び越し、目の前に着地したのだ。
「うわぁ!」
「どうした? 何故悲鳴を上げる? 私を愛していると言ったではないか?」
目の前に下りたリンを見て、俺はその場に再び尻を付く。
リンはそれが不思議でしょうがないと言う目で、俺を見下げている。
「私も愛しているぞ、お前を……殺したい程にな」
「り、リン?」
その瞳は、恐怖に支配された俺の姿を見て、嬉しそうに再び冷たい笑みを見せる。
「ん? ちっ! 邪魔が入ったか!」
「っ!?」
ドゴォォォォォォン!
リンが一瞬右上を軽く見たかと思うと、俺はその衝撃で体が軽く浮くのがわかる。
俺の目の前に巨大な鏡が見えた。そこに歪んだ俺の顔が映っている。
「避けやがったか」
「な、何だあんた?」
暫くして、右を見て俺は放心気味に言った。男が一人、俺の横でしゃがみ込んでいた。
ゴトッ、と言う音と共に、砕けたアスファルトの中から、その地面を砕いた物の正体を明らかにする。
「流石は幹部クラスだな。動きが早い」
それは巨大な剣だった、俺の顔が映っていたのも、その剣の刀身だったのだ。
男の身長は優に二メートル以上あるだろう、だが、その肩に担がれた剣は、握っている柄の部分を含めれば五メートルはある巨大なものだ。
「幹部クラス? リンの正体を知ってるのかあんた!? 教えてくれ! リンは…」
「あん? 何だお前は? 居たのか?」
男は丸太のような腕で、剣を構えながら俺に初めて気が付いたようだ。
俺は、その構えられた剣の先を目線で追う。そこにはリンの姿が見える。
「しつこい男だなお前は? 青龍よ。そんなに私が欲しいのか?」
「生憎俺は、お前みたいな化け物を抱く趣味はねぇよ」
この男は、青龍と言うらしい、確かに見れば、髪の色は鮮やかなブルー、目の色も綺麗な藍色をしている。
俺はとにかくこの状況を考えようとするが、当然わかるはずもない。
わかるのはリンが化け物なのだと、青龍の言葉で決定付けられた事実だけ。
「うわぁぁぁぁぁ! 嘘だろリン! 嘘だって言ってくれよ!」
「お前もあの女に魅了された口か? だったら諦めろ、あれはもう人間じゃねぇ」
「っ!」
バチバチバチバチバチバチバチバチッ!
俺はリンに向って叫ぶが、青龍の剣が物凄い音と共に、青い火花を散らしているのを見て、息が詰まる。
「さっさと正体を現せよ。俺は全力で戦わない相手を切り捨てるほど、落ちちゃいない」
「ふん、不意打ちを仕掛けておいてよく言う。もう、この前のようにはいかんぞ」
リンはそう言うと、何時も穿いているハイヒールを脱ぎ、綺麗な足先で地面に立つ。
ビリビリビリビリビリッ!
そして着込んでいたスーツの上の方を、その腕力で破り捨て、綺麗な素肌を見せる。
俺はもう、その光景を見守るしかなかった。
「ふぅぅぅぅぅ!」
背に満月の光を浴びたリンが、その姿を変えて行く。
ミシミシとリンの両耳が頭の上に移動し、それは獣の形に変わる。
体からは獣の体毛が所々から浮きでて、胸の上部を隠す。
両足の太ももから下が、獣の体毛で覆われ、綺麗な爪先が犬の足のように変化する。
右腕の肘から先が、一回りも二周りも巨大になり、指が黒い爪に覆われる。
綺麗な黒い瞳が、満月色に染まり、夜行性の光を放つ。
「さぁ、私と遊んでくれるな青龍よ? 退屈させるなよ」
綺麗な顔だが、そう言って笑う口元に、キラリと牙が光っている。
バサッ……。
リンが顔を振ると、黒髪に混じった銀髪が、夜空に高く靡いた。

「力押しだけの男が私に敵うものか!」
「お前は唯、スピードが速いだけだろうが!」
もう何分経っただろうか、二人は俺の目の前で激しい戦闘を繰り広げていた。
青龍がその巨大な剣を振り上げ飛んだかと思うと、リンが一瞬でその後ろに移動して、右腕の爪を突き出す。
ガキィィィィン!と言う音がすると、青龍がその爪を剣で防いだのが見える。
バチッ!
「うっ!?」
「はぁ!」
リンが爪を防がれ、剣が青い電撃を放つと、一瞬だけ表情が歪み、青龍の腕に力が入る。
ドゴォォォォォォン!
「リン…?」
俺はその時始めて声を出した、青龍がバットをフルスイングするように振った剣が、リンの体を吹き飛ばし、マンションの壁に激突させたのだ。
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……どうだ? やったか?」
「そんな…リン!」
剣を地面に突き刺し、肩で息をしている青龍は限界が近いのだろうか。
だが、そんな事よりも俺は、リンが埋もれた瓦礫の山を見て、走り出していた。
「っ!? 馬鹿野郎! 迂闊に近寄るな!」
ドゴォォォォン!
青龍が俺に言ったが、それは一瞬遅かった。
「うわぁぁ!」
俺は物凄い粉塵で前が見えなくなると、飛んで来た瓦礫が俺を吹っ飛ばす。
そして、粉塵が消えて最初に見たもの、それは…。
「ゼェ、ゼェ、ゼェ、リュ、リュウ…お前だったのか?」
俺に馬乗りになり、右腕を振り上げてリンが呟いている。
その綺麗な胸元が、青龍の斬撃を受けたせいなのか、少しだけ縦に切れて血が出ている。
「リン! もう止めてくれ! 頼む!」
俺は必死にリンに頼んだ、つらそうな顔、それ以上やればリンの負けは明らかだった。
「無駄だ、そいつは説得されるような思考回路は持ち合わせてない」
「止めろ! 来るな!」
既に呼吸を整え、剣を構えて青龍が俺の前に来る。
俺はリンの体を抱きしめ、青龍から護るように背を向けていた。
「何の真似だ? お前そいつに殺されかけたんだろう?」
「そんな事は関係ない! こいつはリンだ! 俺が愛したリンだ!」
例え姿は変わっても、その綺麗な顔には、リンの面影が残っている。
それが今、目の前の男に無残にも殺されようとしているのだ、黙ってられる筈が無い。
「来るな! 来るんじゃねぇ! 来たら俺がお前を殺してやる!」
俺は何度も、声を上げ、青龍を威嚇し続けていた。
「ちっ、お前がそいつを放さないから、回復しちまったじゃねぇかよ」
「っ!?」
青龍の言葉で、俺はリンを見て目を見開く。
「リュウ…」
リンが俺の名を呼んだ、そして傷だらけだった筈の体が嘘だったかのように、綺麗な姿を取り戻していた。
「わかったか? そいつは腕を切ろうが何をしようが、またそこから再生しやがる!」
青龍は吐きしてるように言うと、剣を構えて俺を睨み付ける。
「完全に力を戻したら引き裂かれるぞ! 早く退け!」
俺は離さなかった、リンの体を強く抱きしめ、そのまま引き裂かれてもいいと思った。
「一緒に死ねるなら本望だぜ」
「っ……」
ビクッとリンの体が震えた。そして次の瞬間。
「う、うわぁぁぁ! リュウ! リュゥゥ!」
リンが急に泣き出した、何度も何度も顔を左右に振り、俺の胸板に顔を埋めて来た。
そうして暫く時は流れ、青龍が驚いた顔で剣を下ろすのが見える。
「泣いた、だと? 幹部クラスが泣いた? 涙を持たないと言われたウルフウーマンが泣いただと?」
ウルフウーマン。そうか、リン…お前はそんな名前だったのか。
だが俺には関係なかった、今更本当の名を聞いて興味は無い、こいつはリンだ…。
リンなんだ…。


「リオサイドキャッスルコーポレーション?」
「ああ、ウルフウーマンはそこに居る四人の女幹部の一人だ」
俺は巨大な装甲車のような車の中で、青龍の言葉に耳を疑っていた。
“リオサイドキャッスルコーポレーション”
真実の城、希望溢れる世界を創る、それを手伝う側。
それをテーマにしている世界有数のIT会社の名前だった。
その名はかなり有名で、その会社が作る次世代の“Mチップ”と言うマイクロコンピューターは、パソコンに一つは搭載されているのだ。
現に、パソコンのロゴには、必ず城を象ったマークが張ってある。
「そんな綺麗な名は形だけだ、奴らの本当の名はデスサイドキャッスル」
「デスサイドキャッスル?」
「後ろのウルフウーマンみたいな化け物を創る裏組織だよ」
俺はその言葉に、車の後ろ側が除ける、小さな窓を覗き込む。
「リン……」
両手の自由を奪われ、膝を立て、鎖で天井から繋がれているリンがそこに居た。
青龍が荒々しくハンドルを切る度に、その顔は苦痛に歪んでいる。
「リュウ…」
だが、俺の顔を見たリンは、少しだけ苦痛の表情を和らげると、軽く首を左右に振る。
それは“仕方が無いから”と言うような目付きだった。
俺はそれを見て、軽く手を振ってやると、もう一度青龍に向き直る。
「本当にリンは助かるんだな?」
「何度も言わせるな、奴しだいだ」
あの後、泣き出したリンを見た青龍は、無線を取り出し、何かを喋っていた。
そうすると、何処からかヘリコプターが現れ、中から真っ白な軍服を着た男達が現れた。
「リュウジさんをどうする気だ!」
「慌てるなよ小僧、こいつらは白魔道部隊だ」
俺はリュウジさんの体を調べる為に連れて行くとばかり思ったのだが、青龍は次の驚くべき事を口にした。
「何故か知らんがまだ息がある、俺の組織の医学力で助かるって言ってんだ」
そして、俺はリンが死ななくて済むかも知れないと聞かされ、この車に乗り込んでいた。
「そのデスサイドキャッスルって言うのは、何の目的でリンあんな風にしたんだ?」
俺は怒りにも近い感情を抱いてそう言っていた。
もしそれが本当なら、リンをそんな姿にした奴らが許せなったからだ。
「掲げているスローガンの逆だ、死の城、切望溢れる世界を創る、それを手伝う側」
「世界制服が狙いなのか?」
「端的に言えばそうだろうな」
信じるしかなかった、現にリンは化け物になった、それがその事実を物語る。
「じゃあ、もしかしてあんたは、それを阻止する正義の味方?」
「まあ、そんなとこだな…もう着いたぜ」
「っ!」
俺はその言葉で前を見る。
そこには巨大な高層ビルが見えた。
そのビルの大理石に刻まれた文字には“ゲーム会社ドラゴン”の文字が輝いていた。


カツカツカツカツッ…。
「大丈夫かリン?」
「ああ、もう落ち着いた」
俺達は会社の地下に下ろされると、細い通路を並んで歩いていた。
無表情だがリンは変身を解かず、何度も俺の方をチラチラと見る。
「リン」
「あっ…」
俺がその変貌した右手を握ると、リンは少し驚いた顔で俺を見返してきた。
自分の姿を見て、俺がどう思っているか考えていたんだ。
何故か、それが感じ取れた俺は、その手をしっかりと握り締めてやった。
カツカツカツカツッ…。
青龍のブーツが地面を蹴る音だけが、暫く辺りに響き渡る。
「もういい、放せリュウ。本当にもう落ち着いた」
「ああ」
リンが再びいつもの強い表情になったのを見ると、俺はその手を放してやる。
「着いたぞ、入れ」
ウィィィンと言う音がすると、目の前の自動ドアが開き、俺達は二人で中に入る。
「来たか」
「連れて来ました」
目の前の大きな椅子が喋ったと思うと、青龍がそれに向ってお辞儀をし、キィと言う音と共に、椅子が回転する。
「貴様、黒龍。何時からお前がトップになったのだ? 白龍はどうした?」
「お、おいリン」
「相変らずだなウルフウーマン」
漆黒の髪、黒い瞳、二人は知り合いらしく、お互いを見て一瞬で辺りの空気が変わる。
俺は焦った。黒龍と言う男の手には、異様な形の黒い銃が握られていたのだ。
それはリンに狙いを定めて、今にも引き金を引きそうな雰囲気だった。
「白龍はもう年だからな、引退して俺が後を継いだ」
「成る程、だから最近動きが過激だったと言う訳か? ふんっ所詮は人間だな」
止めてくれリン。だが、俺の想いも虚しくリンは更に挑発的な言葉を出す。
「私は奴の白い髪が好きだったのだがな? やはり人間などゴミだな」
「調子に乗るなよウルフウーマン? お前は今敵の中枢部に居るんだぞ?」
黒龍の目が殺意に満ちる、同時にリンの目も冷たく変化する。
「待てよリン! せっかく命は救われるかも知れないんだぞ!」
正に一触即発の雰囲気がその場を支配して、俺は何とかリンを止めようと必死だった。
「……ああ。心配するなリュウ、お前の言う通り…今更抵抗はしない」
「何だと…? 貴様、本当にあのウルフウーマンか? 偽者じゃないだろうな?」
だが、緊張の糸を先に解いたのは、何とリンの方だった。
黒龍もそれに驚いた様子で、疑いの目を向ける。
「今更隠す必要もないだろう? 私は初期タイプだ。一人以上は生み出せない」
「そうだったな…捕虜になる以上は、情報は流してもらうぞ?」
俺は安心した、黒龍は銃を下ろすと椅子から立ち上がり、黒いスーツ姿を見せる。
そしてリンの前に来ると、強い笑みで握手を求めたからだ。
「何の話だ? 私はお前達に協力すると言った覚えなど無いぞ?」
「おいリン、頼むよ本当に」
安心も束の間、リンはまたも敵意をむき出しにする。
だが俺の言葉に迷ったのか、暫く口に左手を添えて考え出すと、口を開く。
「いいだろう、だが本部の場所は言わない。それと、私に質問はなしか?」
「そうだったな」
質問? 今からする尋問の事か? 俺はそう思いながら、その二人の会話を聞いて愕然とする事になる。


その時俺は椅子に座り、頭を抱えていた。
「ああ、あの時の事件は私が手を下した。ターゲットは要人の隠し子だ」
リンがとんでもない事を、質問してきた黒龍に延々と話していたからだ。
更にその内容は、俺が最近見た事故と全て一致する内容だった。
「どうやって手を下した? 情報では自殺となっているが?」
「屋上から突き落としただけだ」
これは、今日の昼に見た光景か? 俺はそれを聞くと、同時に長い尋問が終わる。
「リュウ? 私の事が嫌いになったか?」
「好きだ」
「っ!?」
リンがまた驚いた顔をした、恐らく完全に愛想尽かされたと思ってたんだろう。
普通の男なら、この場でリンの顔を殴ってるんだろうな。
だがなリン、そう言う問題じゃないんだよ。
それよりも、リンが俺の目を盗んで殺戮を繰り返してた事、それに五年も気が付かなかった俺が問題だと思っているんだ。
「何故だ? どうしてそこまで、私はリュウを殺そうとしたぞ? 憎いだろう?」
「好きだ」
それしか言わなかった、たぶんそれはリンにとっては一番嬉しくて、そして一番残酷な言葉だと思ったからだ。
「酷いなリュウ? 嫌われていた方が私も随分楽だと言うのに…」
そして、リンはまた急に泣き出した。
それを俺は優しく抱く事で、少しだけ、直に傷が癒える復讐を果たした。
「驚いたな。青龍、お前の言った事に嘘はなかったようだ」
「俺も嘘かと思いました。どうやらMチップの感情操作機能が停止しているようです」
「Mチップ…?」
青龍が言っていたチップだった。俺は不思議そうにしていると、俺達に青龍が近づくのが見える。
「こいつの頭の中に入ってるモンスターチップの事だよ」
青龍はリンの頭を指さして言う。
“モンスターチップ”略してMチップ。
それはパソコンに使われているような物ではなく、人を怪物に変える魔のチップだった。
話によると、そのチップには獣の遺伝子の配列がインプットされている。
その電気信号と、チップに秘められた解読不可能な“何か”が人を怪物に変える。
そうして命令に服従するモンスターが生まれるのだ。
「じゃあ、リンは無理やり?」
「こいつは自分で望んだ口だ、確かに操られてる奴らもいるが…」
「私のチップは感情をコントロールするだけだ。何時も冷たい表情を保つ為にな」
青龍の言葉に付け加えたリンは、既に普通の状態になっていた。
「私は根っからの悪人だ。リュウの期待には答えられない、それにこの姿では……」
寂しそうだった。リンは寂しそうに俺に言った。同時に、俺の脳裏に在る言葉が浮かぶ。
「元の人間には戻せないのか?」
「可能だ。チップを脳から抜き出せばいい」
「本当かっ!?」
俺は叫んだ、もしそれが本当なら、リンを普通の人間に戻せるなら、きっと解放される。
そう思った、だが…。
「断る」
「リン? どうして…?」
「私は何時までも美しいまま。そう望んでこの体を手に入れた、だから…」
リンが再び悲しみの顔を見せ、俺に言う。
――もう私の事は忘れろ。

「それは無理だ」
「な、何だと?」
リンは意を決して言ったのだろう、今までで一番驚いた顔をした。
これから始まる囚われの身になり、組織を裏切る事、それがリンにとって、これから始まる不幸な事を思うと、俺は直にある事を思った。
“俺の手で、リンをここから解放してやる”
「俺もこの組織に入れてくれ」
「なっ、リュウ? 何を言っているのだ? 何故そんな…」
「俺がお前の居た組織を潰す、そしてお前を自由にする」
簡単な答えだった。だがそれは俺にとって深い意味を持つ。
「デスサイドキャッスルを潰せば、リンは帰る場所がない、それを俺が引き取る」
「何を馬鹿な! 駄目だ! 組織には私よりも強い奴らが後三人もいるのだぞ!」
リンは大慌てで俺の前に出て、俺の肩を掴んできた。
それは、戦場に送り出す我が子見るような目つきだった。
「退いてくれリン。俺はもう決めた」
「リュウ…」
すっとリンの頬を涙が伝い、俺は放心して座り込んだリンの体を擦り抜け、黒龍の前に立つ。
「俺を戦士にしてくれ」
「お前は確か元ボクシングの世界王者だったな?」
「ああ」
リンはもう何も言わない、唯肩をしゃくり上げて泣いている声だけが後ろから聞こえる。
「嫌だ、私の為に死ぬような真似は、頼む、お願いだ、リュ、ウ…」
だが俺は、決して振り返る事無く、黒龍に強い視線を送り続けた。
「その瞳は…まさか…青龍! こいつをあの場所に連れて行け!」
「なっ、まさかそいつが五人目だと言うんですか!? そんな事が…」
俺の瞳を見つめていた黒龍が、目を大きく見開き、そのまま青龍に叫ぶ。
「早くしないか!」
「は、はいっ! 来るんだ!」
俺はそのまま手を引かれ、“行かないで”と手を差し伸べるリンの声を最後に聞いて、自動ドアは閉まった。


ピッピッピッピッ…。
「どうだ? 間違いないのか?」
ゴボッ、ゴボゴボッ…。
俺は今、緑色の液体の中から、口に酸素マスクを付けられ、歪んで見える青龍の声を聞いている。
「計測完了。間違いありません、コードネーム !?大蛇!“血溜まりのオロチ”です!」
「オ…ロチだと? 間違いないのか?」
「間違いありません! 数年前に行方不明になった実験体と脳波が完全に一致します!」
オロチ…? 何だそれ? 行方不明?
俺はそんな事を思いながら、次の青龍の話を聞く。
「良く聞け小僧! お前をこれから、組織の戦闘要員育成プログラム。リアリスト・サイバーゲームに連れて行く!」
リアリスト・サイバーゲーム? ああ、そう言えばこの会社のネットゲームにそんなのを聞いた事があるな…。
「いいか! 俺が行くまで絶対に宿から出るなよ! 繰り返すぞ! 俺が行くまで絶対に宿から出るな! もう一度繰り返すぞ…」
何度も言うなよ。一度言えば聞こえるよ。
俺は何度も叫ぶ青龍の顔を見て、その上に表示されたモニターの文字を見る。
“スタンダートモード変更”
その表示が見える。俺は暫くその表示を見つめていると、次の瞬間それは来た。
“リアリストモード”
最後にその文字を見て、俺の意識は完全に闇の中に落ちた。

そして、俺は気が付けば、こうして柔らかいベッドの上で目覚めてた、と言う話だ。
やれやれ、やっとリリカの奴が起きやがったな。さて、じゃあ次のステージに行くか。
「ねぇ? 今日は何処に行くの?」
「そうだな、お前の親戚にでも会いに行くか?」
「へ? 私に親戚なんて居たかしら…」
リリカは不思議そうに顔を傾げている。
ああ、お前の作った元になったMチップ。
それを持ってる奴に会いに行くんだよ。ゲームで中では相変らず悪に染まってるあいつ。
現在では、俺を何時も困らせているあいつの所にな……。
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