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ドラゴノーツI・F(1)

作者:XXXR氏
備考1:ジン×ガーネット(「ドラゴノーツ」二次創作)
備考2:(現時点で非エロ)「先週のドラゴノーツ見て悪女妄想が止まらなくなったので」(作者氏,08/03/06現在)

トアがいなくなった。
突然現れた、雰囲気の変わったギオ。タナトスの後継者を名乗るアイツが、トアを連れて行ってしまった。
ギオの話が本当なら、トアの命はもう長く無いらしい。それが本当かどうかを彼女に確認する暇はなかったけれど、心当たりならあった。
三人で暮らしていた頃、トアがいることに気付かずに、うっかり脱衣所に入ってしまった事があった。その時はすぐにそこを出て、後で彼女には土下座して謝ったが、実はその時、彼女の背中に赤い模様が光っているのを見てしまった。
何故だかそれはとても良くないものの様な気がして、その時はトアに聞くことが出来なかった。そのまま半ば忘れかけていたのだが、ひょっとしてトアの寿命と何か関係があるかもと思い、今回勇気を出してハウリングスターたちに聞いてみた。
どうやら俺の勘は正しかったらしい。
スティグマ。
それはそう呼ぶものなのだそうだ。ドラゴンの死期が近いことを示す印らしい。
今更ながら、あの時何も聞かなかった事が悔やまれる。そうすれば、俺にだって何か出来たかもしれないのに。
トアを、守れたかもしれないのに。

「お前にトアは救えない」

あの時ギオが言った言葉だ。
全くその通りだ。俺はずっと、誰一人として守れた事は無い。父さんも、母さんも、アイも、カズキも、トアも。
ライナさん辺りにこんな話を振ったら、多分シャトルが大気圏に突っ込んで燃え尽きそうになった時の事や、ドラゴンスレイヤーでオストルムを倒した時の話を持ち出して、励まそうとするだろう。
けれどあの時、俺はギオに乗っていた。やると決めたのは俺だけれど、成功したのはギオが頑張ってくれたからだ。それくらい、俺にだってわかっている。

けれどもう、ギオはいない。
トアもいない。
今の俺に、一体何ができる?
俺は決して頭は良い方じゃない。運動もそうだ。そりゃあ、一年前よりは少しはマシになっただろうけれど、ずっと鍛錬を積んできたドラゴノーツ隊の人たちには敵わない。せいぜい、ジークリンデに腕相撲で勝てる程度だろう。
「……ジン! ジンってば! 返事しなさいよ、小さい男!」
噂をすれば。丁度ジークリンデが声をかけてきた。カミシナ・ジンが気がつくと、どうやら丁度目的地に着いたところの様だ。
「ああ、ごめん。ちょっとぼうっとしてた」
「しっかりしてよね。いっくら最愛の彼女と離ればなれになったからって。腑抜けのお守りはご免だわ」
相変わらず口が悪いが、多分彼女なりに心配してくれているのだろう。ジンは謝罪を繰り返しながら、ドアを開けて車を降りる。

ゴン!

「……やっぱり腑抜け。肝っ玉まで小さい男」

「全く、何でこんな所に、わざわざこんな物に乗って来なくちゃ行けない訳?」
ジークリンデが車を降りながら文句を言う。車とは言っても、それは普段彼女が乗り慣れたリムジンではなく、大きなトレーラーだった。地面まで距離があるので、アマデウスに手伝ってもらっている。
一方、それをすっかり忘れていつも車から降りるときの感覚で動いてしまったジンは、見事に地面に激突した。
ジークリンデの白い目から発せられる視線と、先ほどからずっと黙っているアマデウスの、どうしたものかと言いたげな生暖かい視線が痛い。どちらかと言うと、アマデウスからの視線の方が。
「……行こう」
とにかくそっちは見ないようにして、ジンは歩き出す。アマデウスにここで待機するように指示した後で、ジークリンデもそれを追った。
「で、何処へ行くのかとか、誰に会うのかとか、まだ全っ然聞いて無いんだけど?」
「ちょっと待ってくれ。確かこの辺りなんだけど……」
トレーラーを止めた大通りから路地へ入り、丁度ビルの日陰になっている場所に出る。そこには中ぐらいの大きさの、少々古めのマンションがあった。
「何なのここ」
「あの山小屋に住む前に、一月くらいここで暮らして事があるんだ」
ジンはそのころの事をかいつまんで話しながら、中へと入って行く。

最近のマンションには普通、入り口に何かしらの認証装置があるものだが、ここにはそう言った物は無い。建物の中も、何処か薄汚れていたり、所々電球が切れていたりする。環境、セキュリティ、立地条件のどの方面から見ても、お世辞にも良い物件では無いだろう。
ただし、ジンの様なお尋ね者には住み易そうだが。
彼にしてみれば、この様な場所ばかり転々とする日々を送っていたので、珍しくも何とも無いのだが、ジークリンデはそうでもないようで、先ほどから興味深そうにきょろきょろと見回している。
そうしているうちに、一つのドアの前に着いた。
これもまた古ぼけたドアだ。恐らくここの住人に会いに来たのだろうが、どうにもこの向こう側に人が住んでいるという雰囲気が感じられない。
もっと違うもの、そう、空き家を見た時に何となく感じる、あの感覚に似たものならばあるのだが。
「ホントにここに人なんか住んでるの? 表札が無いけど」
「それは前から無かったけど、まだいるかな……」
ジンは不安げに何事か呟きながら。ジンは手を挙げ、ノックの体勢をとる。叩こうとして、しかし、その手は止まった。

さっき車の中で悩んでいた事が、また頭をかすめる。
そう、俺は結局、自分じゃ何も出来ない。
必死に考えて、そして思いついたこのやり方だって、今までと変わらない、他人におんぶにだっこの方法だ。
ギオを捨てたら、今度はトア。カズキは俺の事をそう言ったけれど、正しくその通りだろう。そしてトアが駄目になったから、今度はこの向こうにいる存在に頼ろうとしている。
けれど。
きっと、俺に出来る事なんて、これくらいしか無いから。
だから、これを全力でやる。最後まで、誰かの背中で、全力で戦う。
わがままだと、自分の事しか考えていない男だと、みんなが思うだろう。
でも、今だけそれは忘れよう。
今はこうやって、悩んでいる時間すら惜しいから。
そして腹をくくったジンは、ドアをノックした。

しばらくの沈黙の後、何の前触れもなく、ゆっくりとドアが開いていく。
「お前か。一体何の用だ?」
あれ? と、ジークリンデは疑問を感じた。何だろう、この声は何処かで聞き覚えがある。
しかし、それを深く追求する間も無く。
「頼む! 力を貸してくれ!」
ジンは出てきた相手に向かい、いきなり深々と頭を下げる。彼の後ろにいたジークリンデは、その時やっと相手の顔を見ることが出来た。
黒いズボンと、大胆に胸元を開いた紫色のワイシャツ。どちらも身体にぴったりと張り付いている。
それらに包まれているのは、褐色の肌。そして、母性への渇望から生まれた豊かな胸部と臀部。
髪は薄い紫。きつい目つきと肉厚の唇が、何とも言えない色気を醸し出す。

そう。そこにいるのは間違いなく、一年前火星で死んだはずの、ガーネット・マクレーンだった。
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