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射撃戦隊ガンレンジャー(3)

射撃戦隊ガンレンジャー(3)
作者:XXXR氏
備考1:戦隊もの
備考2:(非エロ,悪女未登場)

お台場にあるゲームセンター、スウィートドリーム。
レトロなピンボールから最新の格闘ゲームまで網羅した、豊富な品揃えが売りだ。
交番が近く、まめに警官が巡回に来るため治安も良く、賑やかながらもどこか落ち着いた雰囲気を醸し出している。そんな入りやすさもまた、人気の秘訣か。
しかし、そんな事は彼女には関係ないらしい。
「こういった所は、あまり好きではないな……」
所在なさげに視線を動かす燕を見ていると、何だか大介も悪いことをしたような気がしてくる。
燕は明らかにここにはそぐわないタイプの人間であったし、それは大介もわかっていた。ここに誘ったのは、やはり失敗だっただろうか?
いや、あれはきっと気に入ってくれるはずだ。大介は気を取り直して、燕を案内する。
ちょうど中央にある小さなドーム。「360°ロボッツ」と、大きく書かれている。
「これがお前の言っていた、面白いゲームというやつか?」
「ええ、これです」
360°ロボッツは、その名の通り、全方向から襲ってくるロボット達を次々と倒していくゲームだ。ドームの中は足下も含めて全てモニターになっており、その難易度はあらゆるシューティングゲームの中でも間違いなくダントツであろう。

「いつかの助言のお礼だったか? あれはお詫びのつもりだったのだが」
「いや、あれのおかげでホント助かったんですよ。これくらいのことはさせてください」
そう言いながら大介は足下のハッチを開け、中から一つのコントローラーを取り出す。
「これ、使ってみてくれません? 最近追加されたんです」
それは日本刀の形をしていた。
「ふむ、なるほどな。そう言うことならば・・・」
燕はそれを受け取ると、ドームの中央に立つ。大介は外に出ると、燕の目を盗んで、こっそりとコイン投入口にブレスをかざした。

ウー! ウー! ウー!
とたんにサイレンの音が鳴り響き、画面には「WARNING!」の文字が現れる。
「何だこれは」
「隠しモードですよ。かなり難しいです」
文字が消えると一面にわらわらとロボットが現れる。大介が「頑張って下さいね」と言ってハッチを閉めたと同時に、それらは一斉に襲いかかってきた。

一方、ハッチを閉めて燕を待つ大介に、仲間達が声をかけてきた。
「あれ、大介君じゃない」
「オー、大介さん。来たんだったらアイサツくらいしてくださいヨ」
真っ先に話しかけてきたのは、羽柴佐里奈女史。次にビリー。後ろにいた信長と千里も、軽い挨拶をしてきた。そして最後に、華美が話しかけてくる。
「今日は朝から大学で特訓じゃなかった?」
「ああ、さっき終わったとこ。今は佐々木さんにここを案内してる」
そう言って大介は背後の360°ロボッツを指差す。そちらに近づいた羽柴女史は、ふと気付いた事実に驚愕した。
「ちょっと! シュミレーションモード起動しちゃってるじゃない!」
「「「「ええええええええええええええ!!!!」」」」
「あ、すみません。やっぱマズかったですか?」
ゲームセンター、スウィートドリーム。その裏の顔は、正義の味方ガンレンジャーの秘密拠点である。スタッフルームには秘密の入り口があり、そこからかつて徳川幕府が造った巨大地下空間を改造した秘密基地にアクセス出来る。
当然置かれているゲームも普通の物ではない。ほとんどのゲームは、コイン投入口にブレスをかざすと戦闘訓練用のシュミレーションモードが起動する様になっている。
中でも360°ロボッツは実践を忠実に再現しており、通常モードでもガンレンジャーの適正がある人間を捜す役割を担っている。大介と華美も、これで前人未踏のハイスコアを叩き出した事が、スカウトのきっかけだった。
「今始めてからどれくらい!?」
「まだ2、3分ですけど」
「早く止めなさい! もうブッ倒れてもおかしくないわ!」
「いや、大丈夫ですよ。佐々木さんだし」
真顔で言った大介の台詞に、全員が固まる。
「そんなに凄いのか? 佐々木さんって」
「本人の前じゃないから言いますけど……バケモノです」
「バケモノ?」
「はい。これは剣道サークルの皆さんから聞いた話ですが……」
そして大介が語った燕の身の上は、とても現代日本の話とは思えなかった。
燕は剣術道場の一人っ子として生まれ、幼い頃から剣道を学んだ。
そして小学生になる頃には、すでにどの門下生よりも強かったらしい。中学生になる頃には、師範である実の父すらも歯が立たなくなってしまった。
これだけでも凄いが、恐ろしいのはここからだ。自身の家の流派だけでは飽き足らなくなった燕は、次々と剣術道場に入門し、どこの道場でも一週間足らずで師範を打ち倒すまでに成長してしまった。
ついには新手の道場破りと勘違いされ、どこの道場にも入門を拒否される様になる。

そうやって中学生活を過ごし、高校生になった燕は、今度は様々な格闘技のジムに、異種格闘技戦を申し込む。
が、それも1年ほどで飽きてしまい、次は竹刀片手に町の不良に片っ端から喧嘩を吹っ掛け始める。
3年になると早々に特待生として進学先を確保し、暴力団の事務所に毎日のように殴り込みをかけた。その時に警察からもらった感謝状の数は、両手でも数え切れない。
「これが、佐々木さんの19年です」
「「「「「……」」」」」
言葉を発する者はいなかった。皆様々な「佐々木さん」を思い描いたが、それらは皆一様に、ヒトとは思えぬ姿をしていた。

「……確かに、バケモノね」
「……いるんだ。そういう人って、ホントに」
「……Monster」
そんな中、刑事である信長と千里は、思い当たる事があったのだろうか。他とは違う反応を見せる。
「あ、佐々木燕か。思い出した」
「知ってるの?」
「どんな人? っていうか、人?」
「いや、一度顔見たことあるけど全然普通の……」
そう言いかけた時、360°ロボッツのハッチが開く音に、華美達はびくっと音を立てて振り返る。
「いや、なかなか歯ごたえのあるゲームだな。気に入った」
そして、彼らは固まった。
先ほどから驚いてばかりの彼らだったが、今はこの上もなく驚愕の色に染まった顔をしていた。
何にそんなに驚いているのだろう。こんなにも早く出てきた事だろうか? それとも、ハイスコアランキングの一位に、新たに「TUBAME」と記されていたからだろうか?
「ん、何だ、大介の知り合いか?」
いや、きっと現れた「佐々木さん」が、ビリーが想像した巨漢でもなく、羽柴女史が想像した狂人でもなく、華美が創造した手足が16本ある慎重50メートルの生物でもなく、
「初めまして。佐々木燕だ。よろしく」
身長180センチほどの、長い黒髪を翻す、理知的な風貌の、すらりとした四肢の、上気した頬も艶やかな、

すこぶるつきの、美女だったからだ。
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