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射撃戦隊ガンレンジャー(1)

作者:XXXR氏
備考1:戦隊もの
備考2:

空が青い。
口の中には、鉄の味がする。
脇腹から、自分の体温が流れ出していくのを感じる。
空が青い。
首を横に向けると、ヤツは背を向けて悠然と去って行く。
待て、そう言おうとして口を開いたところで、ブラックの意識は途切れた。

射撃戦隊ガンレンジャー episode X 「エクスレイティッド」

私立大鷲大学付属高校、放課後。
校舎は次々に生徒を吐き出していき、生徒達は束縛からの解放に浮かれる時間。そんな中で一人の少年に、背後から声がかかる。
「大介」
声を掛けられた種子島大介が振り返ると、そこにいたのは均整のとれたスタイルの、ショートカットの美少女。同級生の大筒華美だった。
「何だハナビか。どうした?」
「いや、身体の調子、どうかなって。そろそろ一ヶ月になるけど」
「ああ、こいつか」
そういって脇腹に手を当てる。そう、彼が敗北してから、そろそろ一月が経とうとしていた。


半年前のこと。大介と華美は、ひょんな事からとある組織にスカウトされた。有り体に言えば、悪の組織と戦うヒーローに選ばれたのだ。
以来二人はガンレンジャーと呼ばれるチームの一員、ブラックとグリーンとして、仲間のレッド、ホワイト、ブルーと共に、悪の組織が送り込む怪人達と戦う日々を送っていた。
勝利を重ね、仲間達との絆も深まり、ヒーロー生活にも慣れてきた頃、大介は敵の幹部に敗北してしまった。

大介がやられたのは、日本の鎧甲と西洋の甲冑を組み合わせたような姿をした敵だった。
以前から時たま現れていたが、饒舌な他の連中と違って自分のことを語らないため、名前すらわからず「ヨロイ」という仮称で呼ばれている。
ヨロイは「お遊び」の過ぎる怪人達を諫める様な役回りをしていたのだが、その日はついに怪人を、その日本刀のような武器で切り捨ててしまった。
そして帰ろうとするヨロイを、大介は勝手に単独で追いかけ、一対一の戦いにもつれ込んだ末に敗北。
後から追ってきた華美に助けられ、一命を取り留めたのだ。それが、一ヶ月前の出来事である。

「大介、大介!」
ふと気が付くと、華美がこっちを心配そうに見ている。
「どうしたの? やっぱりまだ調子悪い?」
どうやらあの時のことを思い出してぼうっとしてしまったらしい。大介は気を取り直し、笑顔を浮かべる。
「大丈夫だって。もうかなり治ってきてる」
華美はほっと肩をなで下ろす。普段の彼女はもっと気っ風の良い性格であり、戦闘ではキャノン砲を使った豪快な戦法を得意とする様な女性なのだが、何故か大介に対してはしおらしい姿を見せ、過保護なくらいに世話を焼いてくる。
「本当に大丈夫? あんなに酷いケガだったし、それに・・・あんな事、毎日やってるし・・・」

華美の顔から不安な表情は消えない。ここ最近の彼の日課についても、あまり良くは思っていない様で、こうして再三やめるようにと言ってくる。大介としても仲間、それ以上に性別を超えた友人である華美の言葉を無下にしたくはないが、こればかりは譲れなかった。
「だ~か~ら、大丈夫だって、あれくらい。それに、ケガが治ったって、またあんな事があったら意味ないしな」
「でも・・・」
「あ、オレはここで。じゃな」
高校の隣に位置する大鷲大学の前に差し掛かると、大介は話を切り上げ、中へと入っていった。



大介が道場の扉を開けると、中からわっと男達が飛び出して来た。みな体中に傷やこぶや痣があり、必死な顔で大介を引っ張る。
「待ってたんだよ大介君!」
「助けてくれ! もう僕らじゃあの人の相手は無理だ!」
「ささ、こっち、こっちへ! さあ!」
「いや、ちょ、そんなに引っ張らないで下さいよ!」
そんな感じで大介が連れて来られた場所には、胴着を着て竹刀を持った人影がいた。ゆったりとした動作で振り返るその顔は、凛々しく引き締まっている。
「遅かったな」
その人が口を開く。
「いつもより五分ほど遅れている。何かあったのか?」
「いや、ちょっと知り合いと会っただけです」
「そうか。なら早速始めるとしよう」
そう言ったとたんに、その人は一瞬にして間合いを詰めると、大介に斬りかかった。

佐々木燕。それがこの人の名だ。
ヨロイに敗北した後、大介は剣術の知識を得る事を考えた。まずは身近なところからと思い、近所を虱潰しに巡った結果、彼は大学の剣道サークルに所属していた燕と出会った。その後交渉の末、こうして毎日放課後に稽古をつけてもらっている。
二人の稽古は、所謂異種格闘義戦となった。互いに防具は付けず、燕は竹刀、大介は素手で組み合う。実践での大介の武器は二丁拳銃だが、ここでは普段近くの敵を捌くのに用いている、蹴り主体の格闘スタイルでいくつもりだった。
しかし、そんな考えは初日に打ち砕かれた。振り下ろされた竹刀をいつものようにガードしようとして、あっさりと押し切られてしまったのだ。
その後はそれは無様な物だった。とにかく避けるだけ、それすらもまともに出来ずに一方的にのされていく展開。しかしその日の最後には、何故か筋がいいと褒められた。
次の日も、そのまた次の日も、それの繰り返しだったが、不思議な事に、燕は逃げてばかりの大介を褒め続けた。
一度など、始まりの合図と共に突っ込んで行ったら、一蹴された後に、
「巫山戯ているのか!」
と逆に怒鳴られてしまった。そして次に、表情を緩めてこう言った。
「悪いがお前にはパワーは無い。だが見たところ、脚力とスピードならすでに私と同じくらいの物を持っている。
お前が私のような奴を相手にする場合、正しいやり方はそれを使ってとにかく逃げることだ。攻撃を受ける事を考えるな。まず最初から、何があっても相手を自分に近寄らせるな。そうすれば、勝てる可能性も見えてくる。
てっきり、それが解っているものと思っていたのだがな」
その次の日からは、大介も攻撃は捨て、避ける事だけに集中した。まだ結果には繋がっていないが、燕の目から見れば少しずつ進歩しているらしい。今日こそは一撃でも避けようと、努力してきた。
そして・・・
「甘い!」
ビシッ!
・・・今日も結局避けられなかった。


夜。豪奢なテーブルに腰掛ける大介の元へ、メイド服を着た少女が食事を運んでゆく。メニューはパンとサラダ、それにスープだ。
「どうぞ。本日の御夕しょ・・・きゃっ」
スープの皿をうっかり傾けてしまい、中身が大介のズボンに零れる。
「も、申し訳ありません、大介様! すぐにおふきいたします!」
メイドはハンカチを取り出しす。と、大介はメイドの手を掴み、それを止める。
「こういうときは、どうするんだっけ?」
「・・・はい、かしこまりました」
メイドはハンカチをしまい、頬を紅潮させながらゆっくりと跪く。そのまま舌を伸ばすと、ズボンの染みをぺろぺろと舐め始めた。

「どう。スープ美味しい?」
「・・・っ美味しいっ・・・です・・・」
今度は口を付け、ちゅうちゅうと吸っていく。吸う力は上へ向かっていくほどに強くなり、股間にさしかかった時に最高潮に達した。
「うわ、顔真っ赤。恥ずかしいの? それとも、興奮してる?」
「・・・興奮・・・して・・・ます・・・」
「なんで?」
「・・・大介・・・さまの・・・股間に・・・おちんちんにキスしてるからです・・・」「へえ、いやらしいんだね」
「・・・はい・・・はい! 私は! 華美は! いやらしい変態メイドなんですう!」
吹っ切れたのだろうか。メイド姿の大筒華美の声が、途中から大きなものへと変わる。
「じゃあさ、直接舐めたい?」
「はい! 大介様のおちんちん、直接なめなめしたいですう!」
「いいよ。やりたいんならどうぞ」
許可をもらったとたんに、花火はズボンのジッパーに噛みつき、勢いよく下ろす。そのまま鼻や舌を器用に使って男根を取り出すと、口にくわえて吸い上げ始めた。

「うわあ、いやらしい。ほんとに興奮してるんだ。」
「してます! 興奮しすぎて、このままイっちゃいそうです!」
エンジンを吹かしているかのような音を立ててしゃぶりながらも、大介に語りかけられる度に律儀に返事を返してくる。
「ほんと? どこもいじってないのに?」
「そうですう! どこもいじらなくても、こうしてるだけでイっちゃいますう!」
「そりゃすごいや。じゃあさ、イってみせてよ」
「はい、イきます! おしゃぶりしたまま、変態メイドがイきますう!」
そう言うと華美は今まで以上の勢いで股間にしゃぶり付き、ほどなくびくんびくんと痙攣しはじめた。
「ん・・・ん・・・ん~・・・ア! ハァアアアアアアアアン!!」

大筒さん? 大丈夫?」
その声にはっと気がつくと、華美は周囲を見回した。豪華なお屋敷は消え去り、基地のシャワールームの個室へと取って代わっていた。当然自分もメイド服など着ていないし、大介もいない。

「大筒さん? 何か変な声が聞こえたけど、どうしたの?」
隣の個室からホワイト、濃姫千里の声が聞こえる。そうだ、自分は彼女と一緒にトレーニングをした後で、汗を流すためにここに来たのだった。
「あ、大丈夫です」
「そう、なら良いんだけど。最近大筒さん無理してるから、気をつけた方が良いわよ」
「そうですね、少し疲れてるかもしれません」
千里に返事を返すと、華美は壁にもたれてため息をついた。そのまま、ずるずるとしゃがみ込む。
またやってしまった。たしかこの前は全身を拘束されてのSMプレイ、その前は全裸に首輪だけ付けて大介にリードを引っ張られながら四つんばいで散歩していた。


こんな妄想を繰り返して、自分はどういうつもりなのだろう。あれを望んでいるとでも言うのか。大介に奉仕し、大介にいたぶられて愉悦に震える女になるのを、もっと言えば、大介の奴隷になるのを、望んでいるとでも言うのか。

おこがましい。

彼は今頃、大学の剣道場で佐々木とかいう人と特訓をしているのだろう。あのときのケガもまだ治りきっていないというのに、今日も痣や傷をたくさん作っているに違いない。それなのに自分はといえば、こんな場所で妄想に耽り、自慰をしている。

何様のつもりだ。

こんな事をやっている時では無いはずだ。自分だって強くならねばならない。あのヨロイとかいうやつから、大介を護るために。
そうだ、大介を護るのだ。悪が栄えようと、世界がどうなろうと、自分にとってはどうでもいい。ただ、大介を、危険な戦いに飛び込む事を決めた大介を護るために。そのために、ガンレンジャーになった。そのために、生きてきた。

それがこの様は何だ。こんな所で、ばれてしまったらどうするつもりだ。自分がこんな妄想をしていることが、千里に知られたら、仲間に知られたら、大介に知られたら、どうするつもりなのだ。
大介は怒るだろうか。私のことを、蔑むだろうか。いや、きっと大介なら、こんな女の事を友達と呼んでくれる大介なら、悲しむのだろう。
それはだめだ。また、私が彼を泣かせてしまうなど。そんな事はあってはならないのだ。

花火は目を閉じる。今度思い浮かぶのは、どこかの学校の校舎裏。何人かの子供達が、一人の少年にいじめを行っている姿だ。

少年は殴られ、蹴られ、シネだのキモイだの、バイキンだのといった聞くもおぞましい暴言を浴びせられる。少年はもう慣れてしまったのか、生気の抜けた目に涙はなかった。
いつもそうだ。妄想の後は自己嫌悪に浸り、そしてこの頃を思い出す。あの少年の、とても小学校三年生のする物とは思えない、何も映さない目を。
「やめて・・・ねえ・・・やめてよ・・・」
少年をいじめる子供達に語りかける。無駄なことは分かっている。自分の声は届かない。これは現実ではないのだ。
ねえ・・・何で?
少年は口を開く。震えるような声だった。今の陽気な声とは似ても似付かない。
何で・・・ぼくのこといじめるの?
たった一つの、質問。少年の、種子島大介の、たった一つの、抵抗。
「やめて・・・やめて・・・」
華美は、涙を流す、少年は、泣かないから。
やめてと、繰り返す、少年は、そんなことは言わないから。
泣いても無駄だと、言っても無駄だと、少年はもう、知っているから。

・・・何で?
質問に答える声に、華美はびくんと震えた。
アイツだ。
アイツが現れる。
この世で最も唾棄すべきアイツが、屑のようなアイツが、シネという、自分に向けるべき言葉をこの少年へと向けるアイツが、
「あ・・・あ・・・ああ・・・」
あんたばかぁ? そんなのきまってるじゃん
アイツは大介に顔をぐっと近づけると、笑いながらこう言ってのけた。

あんたを殴るのは、楽しいからよ。大介

「やめてええええええええええええええええええ!!!!!」
そしてまた大介を殴り、蹴り、嘲笑うアイツは、

小学三年生の頃の、私だった。
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